1人年間1回限り
さて、海外旅行の歴史に注目してみましょう。
日本人最初の海外旅行は幕末のジョン万次郎ではないかといわれています。正式には日本が近代国家として成立した明治時代以降になりますが、いずれにしても一般市民には観光を目的とした海外旅行とは無縁でした。
日本人の海外旅行は大東亜戦争中から戦後にかけて日本政府による強い規制を受けてきました。外国への旅行は業務や視察、留学などの特定の認可し得る目的が無ければなりませんでした。1963年以降は現金とトラベラーズチェックによる年間総額外貨500ドル以内の職業や、会社などの都合による渡航が一般化されました。
さて、一般の市民が職業上の理由や会社の都合ではなく、単なる観光旅行として自由に外国へ旅行できるようになったのは翌年以降です。さらに1966年以降はそれまでの「1人年間1回限り」という回数制限が撤廃され、これ以降、次第に海外旅行が広がり始めました。